山本毅（高岡の弁護士）の新着情報

沖縄だけの問題ではない

普天間基地の移転先が問題となっている。鳩山首相の発言と平野官房長官、岡田外務大臣らとの発言の食い違いなどが問題とされ、５月末までにどのような結論を出すのか全く見えて来ない。
沖縄に３/４の基地が集中していることから沖縄の負担軽減の問題であるかの様に取り扱われているが、問題の本質は沖縄だけにあるのではない。

日本の安全保障の根幹

敗戦後６０年以上、米軍が駐留していることを異常だと感じる感覚が麻痺してはいないか？普天間を移設する議論は今後も米軍の駐留を当然とし、日本の安全保障の主たる部分を米軍に委ねることに不安を抱かないのだろうか？
米軍は米国の国益のためにだけ働くと考えるのが当然である。たとえ毎年多額の思いやり予算を費やしていても、ある日、日本に駐留することにメリットがないと判断すれば、すぐにいなくなってしまうはずである。

自国の安全保障は自衛軍で

普天間のような危険な基地をそのままにしておくことはできない。
日本の防衛にその機能が必要不可欠であれば、まず自衛隊がその機能を果たすことを考えるべきである。自衛隊を米軍の補完機能だけに押さえ込んでおこうとするのは米国の都合に過ぎない。
日本は、自らの軍隊で自国を防衛するというごく当たり前のことを目指すことが必要である。