裁判員制度の開始

今日から裁判員制度が開始されます。マスコミ報道は、裁判員制度に賛成の論調が多いように感じますが...

山本毅法律事務所 新着情報

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裁判員制度の開始

(2009-05-21)

欠陥だらけの制度

今日から裁判員制度が開始されます。マスコミ報道は、裁判員制度に賛成の論調が多いように感じますが、実際には欠陥だらけの制度であり、反対です。
そもそも国民がこんな制度の導入を求めていたでしょうか?裁判員に選ばれても参加したくない人は約8割だという調査結果も報道されていますが、人を裁きたくないと考えるのは極めて普通の感覚だと思います。裁判官は、司法試験に合格し、自ら人を裁く責任を引き受けることを覚悟して裁判官になるのです。そのような心構えのない国民に人を裁くことを強いること自体、思想良心の自由を保障する憲法に反するといえます。


冤罪を生む危険

裁判員制度のもとでは、裁判員を長期間拘束できないので、どんな重大事件であっても数日で終わらせなければなりません。そのためには証拠調べも大幅に制限されることになります。そのような性急な審理では、冤罪を生む危険が大きいものと考えます。