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東日本大震災が残したもの

(2011-05-04)

3.11の衝撃

3月11日に発生した東日本大震災は、マグニチュード9という規模と高さ40メートルにも達する大津波で大きな衝撃を与えた。
自然の威力の前には、我々の文明の力など取るに足りないものだと思い知らされました。
最先端の科学の結晶のように思われていた原子力発電所がいとも簡単に壊れ、その処理にどれだけの時間と労力を要するか分かりません。しかも、それは天災というより人災と言ってようようです。


原子力政策の無能無策

三陸地方は昔から地震があれば、津波が来ることは誰でも知っていました。そんな場所に原子力発電所を作ることすら間違いであるのに、東京電力と政府の原子力行政は極めて低い震度と低い津波しか想定しなかったのです。それは経済性を優先させたからか、想像力の欠如かは分かりません。どうもその両方であったようです。
原子力の推進と安全性の確保を経済産業省のもとにおけば、なあなあになってしまうことは当然です。


今後の原子力政策

今回の事故の結果の甚大さからすれば、今後、新たに原発を作ることはできないだろう。しかし、現存する原発を直ちに廃止することもできないだろう。そうすれば、今後は現存する原発を慎重に稼働させながら、次第に新たなエネルギーの開発に努めるしかないのではないか。
今回の事故から教訓を得て、次に進むしかないのである。